イスラエル国防軍、ハマス最高指導者のシンワル氏の死亡を発表
(イスラエル、パレスチナ、米国)
テルアビブ発
2024年10月18日
イスラエル国防軍(IDF)は10月17日、パレスチナ自治区ガザでハマス最高指導者のヤヒヤ・シンワル氏が死亡したと発表した。同氏の周りに人質はいなかったとしており、IDFの部隊が建物の周辺地域を捜索しているという。
イスラエル首相府は18日にX(旧Twitter)で、ベンヤミン・ネタニヤフ首相のビデオメッセージを投稿し、「イスラエル建国以来、ユダヤ人国家に対する最悪の攻撃を首謀したハマス指導者のシンワル氏は(ガザの)ラファで死亡した。これでガザとの戦闘が終わったわけではないが、終わりの始まりだ」と述べ、ガザの人々に対して「この戦闘は明日にでも終わる。ハマスが武器を捨て、人質を返せば、この戦闘を終わらせることができる」と訴えた。
米国のジョー・バイデン大統領は17日に声明を発表し、「われわれの諜報(ちょうほう)機関の支援を受けて、IDFはハマスの指導者たちを執拗(しつよう)に追跡し、潜伏先からあぶり出し、逃亡に追い込んだ。本日、世界中のいかなるテロリストも、どんなに時間がかかろうとも、逃れることができないということがあらためて証明された」と述べた。
ホワイトハウスによると、バイデン大統領は同日、ネタニヤフ首相と電話会談を行い、両首脳は人質を帰還させ、イスラエルの安全が保障され、ハマスが二度とガザを支配できない状態で戦争を終結させるために、この機をどのように利用するかについて議論し、今後数日間、直接、あるいは国家安全保障チームを通じて、緊密に連絡を取り合うことで合意したとしている。
イスラエルとハマスの衝突の詳細についてはジェトロの特集を参照。
(中溝丘)
(イスラエル、パレスチナ、米国)
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