フォスター電機、欧州初の製造拠点をハンガリーに開所

音響製品メーカーのフォスター電機（本社：東京都昭島市）は10月11日、ハンガリー中西部のフェイェール県モールに、欧州初となる製造拠点を開所した。同日の開所式には、岸和宏代表取締役社長CEO（最高経営責任者）やイレス・ボグラルカ外務貿易省国務長官、小野日子駐ハンガリー日本大使らが出席した。

同社は2022年10月に同拠点設立を発表（2022年11月10日記事参照）後、生産設備や組織体制などの準備を進め、10月中旬から本格的な量産体制に入って車載用スピーカーを年間120万個生産する予定だ。アジアや欧州域内から部品を仕入れ、ハンガリーで組み立てた後、主にドイツの自動車メーカーに納める。

開所式でフォスター電機ハンガリーの冨田洋平社長は「ハンガリーには自動車産業が集積しており、高い技術力やモチベーションを有している。加えて、整備されたインフラや進出に対する歓迎ムードが決め手となった」と、ハンガリー進出のメリットを強調した。

（宮内安成）