ヒンドゥー教の祭典「ドゥルガ・プジャ」に伴う連休、治安に注意を
(バングラデシュ)
ダッカ発
2024年10月10日
バングラデシュでは、10月10~13日がヒンドゥー教の祭典「ドゥルガ・プジャ」に伴う4連休となる。当初は11~13日の3日間の予定だったが、政府は急きょ10日も祝日にすることを発表し、休日が1日追加された。
人口・家計センサス(2022年)によると、同国ではイスラム教徒が91.08%を占める中、ヒンドゥー教徒(7.96%)や仏教徒(0.61%)、キリスト教徒(0.30%)など他の教徒もおり、宗教間の多様性が重視されている。シェイク・ハシナ前首相が辞任に至った8月の政変後には、少数民族やヒンドゥー教の施設などをターゲットとした破壊行為などが発生し、国内で少数派の保護を訴えるデモなども頻発していたため、暫定政府はマイノリティーの保護を打ち出している。
ドゥルガ・プジャ期間中、全国のヒンドゥー教寺院などで祭典が行われ、多くの人が集まる。そのため、在バングラデシュ日本大使館は在留邦人に対して、不測の事態に巻き込まれないよう、期間中はヒンドゥー教寺院をはじめ、祭典が開催される場所などを避けるように注意を呼びかけている。在留邦人や出張者らは自身の安全確保に十分に注意する必要がある。
(安藤裕二)
(バングラデシュ)
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