UAE宇宙庁、三菱重工との衛星打ち上げ契約締結を発表
(アラブ首長国連邦、日本)
ドバイ発
2024年10月15日
アラブ首長国連邦(UAE)宇宙庁は、2028年に打ち上げを検討する小惑星帯探査ミッションについて、10月11日に三菱重工との「H3ロケット」(注)での打ち上げ輸送サービス契約を正式に締結した。
UAE宇宙庁との打ち上げ契約は、三菱重工として3回目、H3ロケットとしては初めてだ。三菱重工は2018年と2020年に「H2Aロケット」でUAEの探査機と衛星を打ち上げた実績がある。
今回の契約では、2028年1~3月期に、UAEが開発中の宇宙探査機「MBRエクスプローラー」を打ち上げる予定だ。UAEは同探査機により、小惑星帯の探査ミッション「Emirates Mission to the Asteroid Belt(EMA)」を実施する予定だ。同ミッションの目的は、太陽系の基盤や小惑星帯で発見された生命の構成要素の起源についての理解を深め、将来的に小惑星から資源を採掘する可能性に向けた基礎を築くこととしている。
(注)日本の新しい基幹ロケット。「柔軟性」「高信頼性」「低価格」により徹底したユーザ視点で開発することで、「使いやすいロケット」を目指す。
(長谷川洋)
(アラブ首長国連邦、日本)
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