BYDやチェリーが相次いでトルコEV市場に参入へ

(トルコ)

イスタンブール発

2024年10月08日

トルコのメフメット・ファーティヒ・カジュル産業技術相は10月1日、トルコ国営アナドル通信の番組に出演し、今後のトルコの技術産業ついて発言し、その中で、中国の比亜迪(BYD)が2026年に電気自動車(EV)の生産開始予定であることを明らかにし、奇瑞汽車(チェリー)ともトルコでの生産に向けた協議が最終段階にあると述べた。

同相は、2023年12月の中国訪問の目的は、EVとバッテリー技術のトルコへの投資誘致だったとし、2024年7月に発表されたBYDの生産進出(BYD、ブラック ジャック やり方)につながったという。BYDは、2026年の生産開始に向け、エーゲ地方のマニサ工業団地に160ヘクタールの土地割り当てが完了、工場建設の認可を申請した。研究開発センター、15万台規模の生産能力を持つ工場、サプライヤーパークが建設され、5,000人の直接雇用、間接雇用を含めると2万人超の雇用が期待されている。同相は、BYDに続いて、奇瑞汽車との投資協議も最終段階あると述べた。9月にイスタンブールで開催された投資イベントで、レジェップ・タイップ・エルドアン大統領と同相は、奇瑞国際の張貴兵社長と面会しており、相次ぐ中国EVメーカーのトルコ生産進出が加速している。

トルコの国産EVのTOGGも、既に、電池生産と研究開発のため中国の孚能科技(Farasis Energy)との合弁で、2023年4月にSIROを設立し、稼働している。2024年7月に発表されたハイテクノロジー産業誘致に向けた投資奨励プログラム「HIT-30」(エルドアン大統領、ブラック)では、国内の付加価値生産とハイテク輸出を増やすために、300億ドル規模のインセンティブ提供を目指している。

同相は、防衛産業における技術発展の成果や実績、サイバーセキュリティー分野での対策強化、宇宙技術開発、人工知能ソリューションにも言及し、エルドアン大統領は米国からの投資誘致にも積極的だとした。トルコからのEV、バッテリーやその他のハイテク分野の輸出は、2023年に90億ドルを超えたが、2028年までに190億ドル超を目標にすると強調した。

(井口南)

(トルコ)

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