香港ブラック ジャック カード ゲームエンスパーク、高性能コンピューティングサービスの提供開始

(香港)

香港発

2024年10月16日

香港特別行政区政府系の研究開発施設の香港ブラック ジャック カード ゲームエンスパーク(HKSTP)は9月26日、香港で初となる「商業用の高性能コンピューティング(HPC)」(注1)サービスの提供を開始した。香港政府は「香港創新科技発展藍図(香港のイノベーションとテクノロジー発展の青写真)」(注2)で、目標の1つとして香港の「新産業化」を促進させる方針を掲げており、HPCサービスの提供もその取り組みの一環と位置付けられる。

HKSTPの発表によると、今回のHPCのサービス提供開始には、中国の人工知能(AI)開発大手の商湯科技(センスタイム)や米国の半導体大手エヌビディア(NVIDIA)など、エコシステムパートナーと位置付ける企業が支援を行った。また、HKSTPはコンサルティングサービスだけでなく、AIやデータブラック ジャック カード ゲームエンス関係の企業が必要とする事前学習済みツールや業界を横断したデータも提供し、同パークに入居する300社超の関連分野の企業を支援している。

創新科技・工業局の孫東局長はHPCの開幕式で「われわれは香港の『新産業化』を促進するため、テクノロジー企業を誘致し、育成することに注力していく。AIとマイクロエレクトロニクスは特に注力している分野だ。HPCの運用開始は、香港企業のコンピューティングに対するニーズに寄り添えるだろう」と強調した。

なお、HKSTPは、2024年後半に元朗区に位置するイノパーク(注3)内にマイクロエレクトロニクスセンター(MEC)を開設する予定だ(2024年8月13日記事参照)。

(注1)大規模で高性能なコンピュータシステムを用いて、膨大な数の計算を必要とする処理を行うこと。

(注2)香港政府は2022年12月に、I&T発展の青写真として、4つの開発方針の下に8つの主要戦略を策定。香港を国際的なI&Tセンターとして発展させると発表した。

(注3)マイクロエレクトロニクスに特化したHKSTPの関連施設。

〔何樂晴(エスター・ホー)〕

(香港)

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