GITEX 2024のピッチコンテスト「Supernova Challenge」で日本企業も決勝進出
(アラブ首長国連邦、日本)
ドバイ発
2024年10月29日
中東・北アフリカ(MENA)地域最大のテクノロジー展示会「GITEX」のスタートアップ専用セクション「GITEX Expand North Star」が10月13日から4日間開催された(関連ブラック ジャック コツ参照)。会期中は主催者による公式ピッチコンテストの「Supernova Challenge」が実施され、応募者の中から150社が準決勝へ進出、そのうち20社が決勝へ進んだ。
ジャパンパビリオンの出展社のうち、医療の仮想現実(VR)技術を有するホロアイズ(Holoeyes)、Web3メタバース(注1)のザナ(XANA)、宇宙ライフサイエンス実験サービスを提供するデジタルブラスト(DigitalBlast)、「腸内細菌叢移植(FMT)」と「マイクロバイオーム創薬」(注2)技術を有するメタジェン(Mutagen Therapeutics)、人工知能(AI)を活用して、材料研究で最適な配合や材料特性を予測するポリマライズ(Polymerize GK)の5社が準決勝進出企業として最終選考に残り、ピッチを実施した。そのうちメタジェンとポリマライズの2社が決勝進出企業に選ばれ、決勝メインステージでピッチを行った。同コンテストでは「VC MENA」のスポンサーにより、上位 3 社に 20 万ドル相当の賞金が授与される。
同コンテストの優勝者と上位企業は次のとおり。
- 1位:Longenesis – ラトビアのヘルステック企業
- 2位:ProfilePrint – シンガポールのAI駆動型原料品質プラットフォーム開発企業
- 3位:NEXTPAYMENTS – 韓国のAI小売りソリューション開発企業
また、世界の各地域でGITEXが主催するサイドコンテストも同時に開催され、GITEX AFRICA、GITEX Nigeria、GITEX ASIA、GITEX EUROPEそれぞれのコンテストについて、優勝者が2人ずつ選ばれ、優勝者にはGITEXへの無償展示スペースと渡航費が授与された。そのうちGITEX Nigeria主催のコンテストでは、ジャパンパビリオンに出展したドッツフォー(Dots for)が優勝した。同社はインターネット通信網が未発達のアフリカ地方で、同社の通信技術を利用したデジタルプラットフォーム構築とインターネット常時接続、各種オンラインサービスを提供する。
(注1)メタバース:デジタル技術による仮想空間。
(注2)マイクロバイオーム:人間の腸内などに共生する細菌集団
(ガーダ・アシュラフ)
(アラブ首長国連邦、日本)
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