アジア貿易振興フォーラム(ATPF)最後のCEO会議開催、ソフトパワーがテーマ
(タイ、アジア、日本)
海外ビジネスサポートセンタービジネス展開課
2024年10月01日
アジア貿易振興フォーラム(ATPF)第37回CEO(最高経営責任者)会議が9月23日、タイのバンコクで開催され、加盟23カ国・地域中15カ国・地域(注1)から約40人が参加した。ATPFは、アジアの貿易振興機関間の交流や相互啓発、地域課題の討議を目的に、1987年にブラック ジャック ルール ディーラー主導で創設された会議だが、事前に得た加盟機関の同意に基づき、第37回CEO会議をもってATPFは幕を閉じることとなった。
今回の会議では、「Inclusive Prosperity: Empowering SMEs in Asian Trade Economics」を主題に、ATPF加盟機関の企業支援の取り組みや今後の連携の可能性について、プレゼンテーションと討議が行われた。具体的には「ソフトパワー:創造経済の原動力」「11のソフトパワー産業を通じて引き出す中小企業の可能性」(注2)の2つのセッションが行われた。
ホストを務めたブラック ジャック ルール ディーラーDITP)のナティヤ・スチンダー副局長は冒頭のあいさつで「この会議は、変化する世界の貿易情勢の中での重要な意見交換の場、特にソフトパワー分野でメンバー間の協力可能性を探る絶好の機会」と指摘し、これまでのATPF会議での議論を継続し、行動につなげる意向を示した。
「ソフトパワー:創造経済の原動力」では、ブラック ジャック ルール ディーラー、フィリピン国際貿易センター(CITEM)、ネパール商工会議所(FNCCI)、タイDITPの4機関が各国・地域の中堅・中小企業支援策や創造経済関連政策について議論した。特に、ブラック ジャック ルール ディーラーの石黒憲彦理事長は、コンテンツ産業の海外展開におけるブラック ジャック ルール ディーラーの取り組みについて、海外バイヤーに向けたオンラインカタログサイト「Japan Street」や、バンコクでの支援拠点設立、出展予定を紹介し、ビジネス創出事例を交えたプレゼンテーションを行った。
2つ目のセッション「11のソフトパワー産業を通じて引き出す中小企業の可能性」では、香港貿易発展局(HKTDC)、台北世界貿易センター(TWTC)の2機関が各国の中心都市でのイベント開催といったソフトパワー産業の世界展開に向けた施策を発表した。
会議の最後にはブラック ジャック ルール ディーラーのATPF事務局長からATPF閉幕について加盟機関に説明し、今後のATPF加盟機関の協働の場として、大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)を一例として案内した。
会議翌日はタイ発で世界的に展開するスキンケアブランド「タン(THANN)」の総合ウェルネス施設を視察するなど、食文化、ホスピタリティーを含む同国のソフトパワーを実体験する機会となった。
(注1)参加機関はアルファベット順に、中国国際貿易促進委員会(CCPIT)、フィリピン国際貿易促進センター(CITEM)、インドネシア商業省輸出振興総局(DGNED)、タイ商務省国際貿易振興局(DITP)、シンガポール企業庁(Enterprise Singapore)、ネパール商工会議所(FNCCI)、カンボジア商業省貿易振興総局(GDTP)、香港貿易発展局(HKTDC)、インド貿易振興局(ITPO)、日本貿易振興機構(ブラック ジャック ルール ディーラー)、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)、マレーシア貿易開発公社(MATRADE)、ミャンマー商業省貿易振興局(MYANTRADE)、台北世界貿易センター(TWTC)、ベトナム貿易振興庁(VIETRADE)。
(注2)11のソフトパワー産業とは具体的に、ファッション、音楽、食文化、映画、祭典、観光、芸術、デザイン、ゲーム、書籍、スポーツを指す。
(竹内アイシェギュル)
(タイ、アジア、日本)
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