DMG森精機がミュンヘンで欧州統括本部の起工式

(ドイツ、日本)

ミュンヘン発

2024年09月17日

DMG森精機は9月10日、ドイツ南部バイエルン州のミュンヘンにおいて欧州統括本社の起工式を行った。同社は2024年2月にミュンヘンに欧州統括会社の本社を新設する旨を発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)しており、ミュンヘン北部に6階建て、延べ床面積1万平方メートルの欧州本社ビルが2026年に完成する予定。

起工式では、森雅彦取締役社長が新社屋に1,500平方メートルのショールームを設置し、約30台の最新の工作機械を設置すると言及した。ミュンヘンは、同社の欧州最大の製造工場があるフロンテンやスペアパーツ供給などのサービス拠点があるゲレツリードといった南ドイツの都市まで近く、欧州各国や中東アフリカに工作機械を販売する同社にとって顧客を招待しやすい立地であると説明。また、ミュンヘン工科大学をはじめとする高等教育機関からの、エンジニアやプログラマーなどの人材獲得への期待を寄せた。

起工式で祝辞を述べたトビアス・ゴットハルト・バイエルン州経済・開発・エネルギー省政務次官は、ミュンヘンの新たなオフィスビル開発地区にDGM森精機が入居を決めたことに謝意を表した。また、バイエルン州はハイテク産業の集積地として先端技術を有する企業にとって最適なビジネス環境の整備に注力しており、同州の強みである「クロスインダストリー(異業種連携)によるイノベーション」は多くの日本企業にとっても魅力であると言及した。

DMG森精機は、2009年に森精機とドイツの工作機械メーカーであるギルデマイスターが資本業務提携を開始し、2013年にそれぞれ「DMG森精機株式会社」「DMG MORI SEIKI AKTIENGESELLSCHAFT」に社名を変更、2016年に両社は完全経営統合して現在に至っている。

(鷲澤純)

(ドイツ、日本)

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