シルクロード国際博覧会が西安市で開催、ジャパンパビリオンが大人気

(中国、日本)

北京発

2024年09月25日

第8回シルクロード国際博覧会(シルクロード博)が9月20~24日、中国陝西省西安市で開催された。今回は「コミュニケーションの深化・経済貿易の開拓」をテーマに掲げ、前年までと同様に西安国際会議展覧センターを会場として使用した。国際交流展、区域間協力展、交通物流展、先進製造業展、現代エネルギー展の5つの展示エリアが設置され、40カ国から73の国際商協会・企業が出展し、中国の20以上の省、自治区、直轄市の出展者がオンラインとオフラインの融合したスタイルで参加し、総展示面積は7万2,000平方メートルだった。

国際交流展が開催された1号館の入り口付近には、主賓国パキスタンの大規模なパビリオンが設けられたほか、ウズベキスタンとロシアも大きなパビリオンを設置した。シルクロード博の公式WeChatアカウントによると、開催2日目までの国際交流展の累計入場者数は延べ約3万5,000人、商談件数は約1万4,000件だった。

日中経済協会北京事務所は1号館で、農林水産物・食品輸出支援プラットフォームの一環として、日本関連企業の販路開拓を目的とし、出展面積72平方メートルのジャパンパビリオンを設けた。酒類や飲料、調味料、冷凍食品などの食品・飲料類の中国進出日系企業など13社(うち12社は日系企業の中国現地法人、1社は日本企業)が出展した。ジェトロは今回の出展を後援し、SNSでPRを行った。

シルクロード博に継続出展している西安優選商貿の高重陽執行董事・総経理は「この展示会では通常、一般来場者への商品販売は3日目から可能となるのが通例だが、今回は初日から出展商品の一般販売ができるようになった。多くの来客がジャパンパビリオンを訪れ、試食・試飲を行った。ジャパンパビリオンの出展商品の中では、ヨーグルトとドレッシングが非常に人気だった」とコメントした。

シルクロード博は過去7回開催されており、これまでに世界の190以上の国・地域から政府高官や元高官、1万人以上の出展者が出展・参加し、3万種類以上の特色ある商品を展示・販売し、累計来場者数は延べ80万人超となっている。

写真 ジャパンパビリオン(ブラック ジャック ルール ディーラー撮影)

ジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

写真 試食の様子(ブラック ジャック ルール ディーラー撮影)

試食の様子(ジェトロ撮影)

(兪思珂)

(中国、日本)

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