香港金融管理局、基準金利を5.25%に引き下げ

(香港)

香港発

2024年09月20日

香港金融管理局(HKMA)は9月19日、事前に定められた方法に基づき、基準金利を5.25%に引き下げ、即時適用すると発表した。当該基準金利は、ディスカウント・ウインドー(割引窓口、注)を通じた買い戻し取引の割引率が計算される基礎となる金利だ。当該基準金利は、米国の政策金利のフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標の下限を50ベーシス・ポイント(0.50ポイント)上回る水準か、香港銀行間取引金利(HIBOR)の翌日物と1カ月物の5日間移動平均値のいずれか高い方に設定されている。

米国連邦準備制度理事会(FRB)が9月18日(米国時間)に、FF金利の誘導目標を0.50ポイント引き下げたことを受け、当該目標の下限を0.50ポイント上回る値は5.25%となった。一方で、HIBORの翌日物と1カ月物の5日間移動平均値は3.21%だ。従って、基準金利は事前に定められた方法に基づき、5.25%に設定された。

陳茂波(ポール・チャン)財政長官は、市中の商業銀行が使用するプライムレート(最優遇金利)の引き下げペースについて、「資金の流れやその他の要因に基づいて調整されるため、(米国よりも)遅いかもしれない」と述べた(「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」紙9月19日)。

(注)HKMAによる銀行に対する貸出制度。

(松浦広子)

(香港)

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