8月の乗用車BEV登録台数、前年同月比3.7%減の6,376台

(タイ)

バンコク発

2024年09月17日

タイ運輸省陸上運送局(DLT)のデータからジェトロが集計したところ、8月のバッテリー式電気自動車(BEV)の新規登録台数は前年同月比3.0%減の8,804台で、内訳は乗用車が3.7%減の6,376台、二輪車が12.1%減の2,091台などだった。ハイブリッド電気自動車(HEV)は54.8%増の1万1,000台(乗用車が1万932台、二輪車が68台)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)は32.7%減の854台だった(乗用車のみ)。

2024年1~8月の電気自動車(EV)の累計新規登録台数は、BEVが前年同期比16.8%増の6万8,960台で、内訳は乗用車が14.5%増の4万9,641台、二輪車が29.6%増の1万8,138台などだった。HEVは60.1%増の9万4,794台で、内訳は乗用車が60.7%増の9万4,406台、二輪車が11.2%減の388台だった。PHEVは乗用車のみで、22.8%減の6,576台だった(添付資料表1参照)。

DLTのデータから、BEV(乗用車)の8月の新規登録台数をメーカー別にみると(添付資料表2参照)、1位がBYDで3,452台(シェア54.1%)、2位がSAICモーター・CPで553台(同8.7%)、3位がCHANGANで513台(同8.0%)だった。中国メーカー8社を合わせると、シェアは85.5%となった。

また、2024年1~8月のBEV(乗用車)のメーカー別累計新規登録台数は、1位がBYDでシェア42.0%、2位がSAICモーター・CPで同13.4%、3位がNETAオートで同9.3%、4位がCHANGANで同8.5%だった。中国メーカー8社で全体の85.9%を占める結果となった。

8月末のEV累積登録台数は前年同月末比51.8%増の69万8,060台だった。内訳は、BEVが2.2倍の20万128台で、うち乗用車が2.4倍の13万9,059台、二輪車が84.2%増の5万5,998台に増加した。また、HEVは37.5%増の43万7,504台、PHEVは18.8%増の6万428台だった。

BEV普及のカギの1つの充電設備の設置状況について、タイ電気自動車協会(EVAT)のデータからジェトロが集計したところ、BEVの新規登録台数が単月で2,000台を超え始めた2022年9月末と比較して、拠点数は約3.1倍の2,658カ所(2023年12月時点)、充電器の設置数は約3.8倍の9,694基となっている(添付資料表3参照)。なお、同国政府は2030年に急速充電器を1万2,000基設置する目標を立てているが、2023年12月末時点で4,533基(進捗率37.8%)となっている。

(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)

(タイ)

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