河南省などが消費財買い替え台数の年内目標公表、水素燃料電池トラック買い替えに独自政策も
(中国)
武漢発
2024年09月19日
中国・河南省政府は9月10日に開いた記者会見において、4月に発表した「河南省における大規模設備更新と消費財買い替え推進に関する実施プラン」の実施状況と2024年内の目標を発表した。
設備更新については、同省における設備・器具購入に対する投資の伸び率が上昇しており、1~7月には前年同期比3.1%増と、1~5月に比べ12.4ポイント上昇した。工業、建築、公共交通などの領域では約33万セットの設備更新を行い、水道、熱供給、ガス供給設備で実施した更新・改造は3,100キロ以上に上った。
消费財買い替えについては、1~7月の同省の社会消費品小売総額は前年同期比5.6%増となり、全国の伸び率(3.5%)を2.1ポイント上回った。自動車の買い替え(補助金の申請台数、以下同)は6万台を超え、全国でもトップクラスの台数となっており、家電の買い替えも19万台を超えた。
また、2024年末までの目標として、個人による自動車の買い替えを約30万台、家電買い替えを200万台以上とするほか、老朽貨物自動車と農業機械の廃棄を約3,000台とし、中型・大型の新エネルギー貨物自動車を約3,400台増加させ、新エネルギーバスへの買い替えおよび動力電池の交換を約9,000台行うとした。なお、河南省独自の政策として、大型トラックに関しては、水素燃料電池車(FCV)への置き換えを支援するため、現行の補助金基準に対して、1台当たり15万元(約300万円、1元=約20円)を超えない範囲で補助金を上乗せするとしている。
江西省政府は9月12日、「2024年江西省における大規模設備更新と消費財買い替えを強力に支持する実施プラン」を発表した。2024年末までに、老朽貨物自動車の8,100台の廃棄と4,000台の買い替えを、老朽化した農業機械の1万1,000台以上の廃棄を目指す。また、使用年数が8年以上のバスの買い替えを1,400台以上と、老朽化した新エネルギーバスの動力電池の交換を1,100台以上行う。このほか、個人の乗用車の買い替えは約4万台、電動自転車の買い替えは約15万台、家電の買い替えは135万台以上、住居内装材・設備の改造は3万世帯をそれぞれ目指すとしている。
(高橋大輔)
(中国)
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