航空・船舶用バイオ燃料生産開発を支援、総予算60億レアルで案件公募
(ブラジル)
サンパウロ発
2024年09月04日
ブラジルの国立経済社会開発銀行(BNDES)と企画・研究融資機関(FINEP)は8月22日、航空・船舶向けのバイオ燃料生産開発プロジェクトの公募を開始した(注1)。同プログラムは、同国の国家戦略「新ブラジル産業プログラム(注2)」の一環として、持続可能な航空燃料(SAF)や船舶用再生可能燃料を中心としたバイオ燃料生産の開発を支援する。選定したプロジェクトには、BNDESとFINEPが低金利の融資や補助金などの支援を提供する。募集期間は10月31日まで。総予算は60億レアル(約1,560億円、1レアル=約26円)で、BNDESとFINEPが半分ずつ拠出する。
応募対象は、国内で燃料生産を行う企業、または低炭素燃料技術の研究開発・革新を行い、将来的に生産・販売を行うことを明確に目指している企業だ。これらの企業は単独またはコンソーシアム形式で参加できる。応募要件は総額2,000万レアル以上のプロジェクトであること。対象となる内容はバイオ燃料製造プラント建設に限らず、研究・調査、技術開発、機器購入、運転資本確保なども含まれる。
BNDESのアロイジオ・メルカダンテ総裁は、応募企業が多数の場合、予算拡大の可能性があると述べている。また、メルカダンテ総裁は現地紙「エスタード」(8月23日付)のインタビューで「BNDESがプロジェクトのパートナーになる可能性もある」と説明した。
(注1)BNDESは、ブラジルで長期事業資金の供与を担う政策金融機関。FINEPは科学技術革新省傘下の公社で、科学技術開発のために貸し付けや補助金の給付による支援を行う機関。
(注2)ブラジルの再工業化を促進し、バイオエコノミー、脱炭素化、エネルギー転換を推進するプログラム(関連ブラック ジャック やり方)。
(エルナニ・オダ)
(ブラジル)
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