ナイロビで医療関連見本市「Medic East Africa」開催、中国の参加目立つ

(ケニア)

ナイロビ発

2024年09月27日

ケニアの首都ナイロビで9月4~6日、医療関連の見本市「Medic East Africa 2024」が開催された。主催者によると、20カ国以上から200社以上が製品・サービスなどを展示し、来場者数は8,000人を超えたという。圧倒的な存在感を見せたのは中国で、全体の7割近いスペースを中国企業が占めた。続いて多かったのはインド企業、そのほか、ドイツや南アフリカ共和国が小規模ながらも、企業パビリオンを設置して参加した。

2024年上半期のケニアの医療品関係の輸入額は前年同期比0.2%増の5億3,693万ドルだった。主な品目は、包装済み医薬品(前年同期比5.7%増、2億9,634万ドル)、人血・免疫血清など(同16.6%減、1億1,896万ドル)、医療用または獣医用機器(同6.7%減、6,476万ドル)、その他医療用品(同93.5%増、2,069万ドル)だった。輸入相手国はインド(2億228万ドル)が最も多く、続いてベルギー(4,045万ドル)、中国(3,917万ドル)、スイス(2,141万ドル)の順だった。圧倒的に輸入額が多いインドは前年同期比8.6%増だったほか、中国(同13.4%)の伸びをベルギー(同67.6%増)が大きく上回り、輸入額2番目となった。ただし、中国は2023年にも上期より下期が大きく貿易額が伸びたことから、通年でみると、実際にどうなるか、現時点では不明だ。ちなみに、日本は14番目で、2024年上半期の医療関連品のケニアの輸入額は前年同期比3.8倍の241万ドルだった。心電計(9018.11)や超音波診断装置(9018.19)が伸びた。

写真 見本市の会場(オンライン ブラック ジャック撮影)

見本市の会場(ジェトロ撮影)

(佐藤丈治)

(ケニア)

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