ポーランドで人気の抹茶ブランド、成功の秘訣を紹介

(ポーランド、日本)

ワルシャワ発

2024年08月13日

ポーランド・ワルシャワを拠点にカフェや輸入卸を営む抹茶ブランド、モヤ・マッチャ(MOYA MATCHA)が7月31日、リニューアルオープンした。同社は9年前から高品質の茶や茶道、家庭用の茶器などを扱い始め、現在の店舗は2年前にオープン。行列が連日できる人気ぶりから、カフェスペースを約2倍に拡張し、メニューも既存の抹茶、ほうじ茶のドリンクメニュー、和スイーツなどに加え、抹茶ジントニックや抹茶プロセッコ、梅酒ソーダなどのアルコールメニュー、抹茶を使用したモクテル(ノンアルコールカクテル)を追加した。

モヤ・マッチャの成功の秘訣(ひけつ)について、オーナーの1人のマチェック・ハメラ氏やブランドマネジャーのカミーラ・ニエズナイ氏は高品質へのこだわりや、探究心、客の声を大切にする姿勢を挙げた。抹茶は京都と鹿児島の生産者から仕入れており、年2回は訪日し、日本のパートナーと品質管理を徹底する。また、抹茶の品質維持のため、冷蔵コンテナでの輸入物流網を整える。飲食メニューについては、常に客の反応を見ながら新商品の開発に取り組み、今回のリニューアルでは、アルコールを好まない客が増えていることから、モクテルメニューを用意した。

モヤ・マッチャは国外展開にも積極的だ。2017年からポーランドを拠点に日本産抹茶や他のオーガニック茶葉を輸出し始め、現在はアフリカのセネガルやモロッコ、中東のクウェートやアラブ首長国連邦(UAE)、オマーン、欧州諸国やカザフスタンを含む40カ国以上への輸出実績を有する。今後の展望について、国際キーアカウントマネジャーのシルビア・コシック氏は、輸出先のさらなる拡大や、抹茶カフェの国外展開を目指したいと語った。

写真 モヤ・マッチャのカフェ店舗の様子(モヤ・マッチャ提供)

モヤ・マッチャのカフェ店舗の様子(モヤ・マッチャ提供)

写真 店内の様子(ブラック ジャック ディーラー ルール撮影)

店内の様子(ジェトロ撮影)

写真 カフェで販売される抹茶スイーツ(ブラック ジャック ディーラー ルール撮影)

カフェで販売される抹茶スイーツ(ジェトロ撮影)

(柴田紗英、ディアナ・ナザロバ)

(ポーランド、日本)

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