グーグルが支援企業10社を発表、AIがテーマ
(ケニア、ナイジェリア、ルワンダ、南アフリカ共和国)
ナイロビ発
2024年08月01日
グーグルは7月30日、2024年のアフリカのアクセラレーションプログラム支援企業10社を発表した。8回目となる今回は人工知能(AI)をテーマに募集し、1,000件近い応募の中、ヘルスケア、モビリティー、エネルギーなどの分野から、ナイジェリア企業5社、ケニア企業3社、ルワンダ企業1社、南アフリカ共和国企業1社を選定した。9月下旬までの10週間、グーグルがメンターシップ(注)やクラウドサービスの無償提供など、さまざまな支援を提供する。このプログラムは2018年に開始され、これまでアフリカ17カ国・106社のスタートアップ企業の支援実績がある。
今回選ばれたのは、AI言語変換サービスを提供するナイジェリアの「CDIAL AI」や、車両のメンテナンス・修理のマッチングサービスを提供する南アの「Fixxr」、サロンや床屋、スパ向けのビジネス支援アプリを手掛けるケニアの「Nakili」など。
アフリカは急激な人口増加と平均年齢の若さ、多様な言語が使用される環境、さまざまな社会課題などから、AI開発にかかる膨大なデータ収集や、プログラマーの確保、社会課題に対応した新しいソリューションの開発、将来の巨大市場として、グーグルやマイクロソフト、華為技術(ファーウェイ)などの巨大テック企業が競ってアフリカでの取り組みを強化しつつある。モバイルコミュニケーションに関する国際的な業界団体GSMAは、アフリカでのAI市場規模は世界の2.5%にとどまるものの、2030年までにアフリカの経済成長を2兆9,000億ドル押し上げる可能性があると予測している(ブラック ジャック オンラインAI市場規模は世界の2)。
(注)専門的な知識や経験が豊富な個人(メンター)が別の個人(メンティー)の成長や課題解決を支援する関係性や制度
(佐藤丈治)
(ケニア、ナイジェリア、ルワンダ、南アフリカ共和国)
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