ラオス政府、高級車の輸入を一時停止
(ラオス)
ビエンチャン発
2024年08月14日
ラオス商工省は、8月5日付で「高価格自動車(SUV、セダン、バン、ピックアップトラック)の輸入の一時停止による輸入削減措置に関する商工省事務室告示1897号」を発布した。2024年8月20日から12月31日までの時限措置として、ラオス輸入時のCIF価格が5万ドル以上のガソリン、ディーゼル、ハイブリッド、電気やその他の代替エネルギーを使用するSUV(スポーツ用多目的車)、セダン、バン、ピックアップトラックの輸入を許可しないとした。ただし、政府の特定事業や、大使館、国際機関などで対象自動車の輸入が必要な場合は、政府の合意を得た上で特別に輸入を許可するとした。2025年以降については、商工省が輸入管理計画を策定するとしている。
なお、今回の措置はCIF価格で5万ドル以上の比較的高価格帯の自動車に限定されていることから、ラオス市場で人気の高い日本車や韓国車への影響はほとんどないとみられている。
現在、ラオス政府は外貨不足を解決するために、国内の生産増強や国産品消費の推進、輸出振興を進めるとともに、生活必需品以外の商品、とりわけ贅沢(ぜいたく)品の輸入抑制策など、さまざまな施策を導入している。自動車では2023年10月に排気量に応じて物品税率の大幅引き上げを行っている(関連ブラック ジャック 必勝 法)。
2023年10月に行われた第6回国会では、マライトーン・コンマシット商工相は、輸入削減品目として「農林省は農作物や肉類、肥料・飼料、保健省は食品や薬品、エネルギー省は鉱物や電力、商工省は米、化石燃料、自動車、材木について検討している」と説明していた。
(山田健一郎)
(ラオス)
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