第2四半期のGDP成長率は前年同期比2.1%、回復基調示す
(コロンビア)
ボゴタ発
2024年08月26日
コロンビア国家統計局(DANE)は8月15日、2024年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率は前年同期比2.1%だったと発表した。コロンビアの実質GDP成長率は2023年第3四半期(7~9月)にマイナス0.7%まで低下したが、その後、2023年第4四半期(10~12月)0.2%、2024年第1四半期(1~3月)0.8%と回復基調にある。
産業別に見ると、農林水産(10.2%)、行政・防衛(4.8%)、芸術・エンターテインメント(11.1%)の伸びが大きかった(添付資料表1参照)。農林水産ではコーヒー栽培(25.8%)、畜産業(6.5%)の成長が特に目立った。2022年第4四半期からマイナス成長が続いて2024年第1四半期にプラスに転じた建設は2.4%と伸長した。中でも道路・鉄道・公共事業・そのほか土木工事が前年同期比14.4%と大きく回復している。一方、鉱業では、石炭生産が12.4%減少したことで、前年同期比マイナス3.3%となり、前期(マイナス1.6%)よりもマイナス幅が拡大した。
需要項目別では、民間最終消費支出が前年同期比1.5%を記録した。2023年第1四半期以降マイナス成長が続いた国内総固定資本形成が4.3%のプラスに転じた。
イタウ銀行は8月16日に公表したレポートで、個人消費は徐々に改善しているが、内需を大きく引き上げるには至っていないことや、金利低下に伴って経済活動は予想以上に底堅く推移しているものの、製造業など主要セクターは依然として弱いと指摘している。また、同レポートでは2024年のGDP成長率を1.6%と予想している。各機関による2024年のGDP成長率予想は現在、おおむね1.1%から1.8%の範囲となっており、その多くは2024年後半に入ってから上方修正されている(添付資料表2参照)。
(木村香菜)
(コロンビア)
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