中南米におけるAIの発展や活用を議論する初の閣僚会合開催

(中南米、コロンビア)

調査部米州課

2024年08月19日

コロンビアのカルタヘナで8月8~9日、中南米諸国における人工知能(AI)の発展や活用について議論する初の閣僚会合が開催された。同会合はコロンビアのグスタボ・ペトロ大統領によって提唱され、22カ国から当該分野を所管する閣僚が参加した。

会合では、AIのエコシステムの実現、デジタル教育、ガバナンスの3つのテーマが扱われた。会合に出席したペトロ大統領は、従前から環境問題に対して関心が高いが、AIが膨大なエネルギーを消費する点を指摘。気候変動とAIの相関性について議論する必要性を訴えた。さらに大統領は、専門家を集めて中南米社会における影響やAIのリスクを研究すべきと述べた。また、コロンビアのマウリシオ・リスカノブラック ジャック 必勝 法技術・通信相は、中南米諸国がAI導入のリーダーとしての地位を確立することが不可欠と述べた。

今回の閣僚会合では、16カ国がカルタヘナ宣言に署名した。同宣言には、会合テーマと同様、中南米におけるAIガバナンス、AIエコシステムの構築、倫理的かつ責任ある方法でのAI教育の推進が含まれている。具体的には、AI開発に有利なエコシステム構築のため、知識、ブラック ジャック 必勝 法その他リソースの交換やデジタルスキルの訓練、教育分野でのAI利用のグッドプラクティスの共有を実施していく旨記載されている。

カルタヘナ宣言に署名したブラジルのジョゼ・ジュセリノ・フィーリョ通信相は、「AIが人々の生活に浸透しつつあるため、ブラジルとして本会合に出席することは非常に重要。合意と理解を形成するために協力していくという各国のこの決意は大変意義深い」と述べている。

(佐藤輝美)

(中南米、コロンビア)

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