NSW州、水素専門職業訓練センター設立計画を発表
(オーストラリア)
シドニー発
2024年08月14日
オーストラリアのニューサウスウェールズ(NSW)州政府は7月23日、同州で初の水素専門の職業訓練施設「水素センター・オブ・エクセレンス」の設立を発表した。国内では現在でも配管工やガス配管工などの専門職人が不足しており、今後、グリーン水素製造などに必要な再生可能エネルギーの導入が進められて行く上で、こうした職人を増やし、また新たな技術や訓練を実施する必要がある、と州政府は説明した。
同センターは、配管工業界気候行動センター(PICAC、注)がシドニー郊外に所有・運営する既存のグレンウッド研修施設に併設される。州政府は、同センター設立に2,500万オーストラリア・ドル(約25億円、豪ドル、1豪ドル=約100円)を投じ、2027年までに稼働する予定だ。稼働から5年間で、8,250人の配管工やガス配管工などに対して講義や実践的な訓練を行い、従来の技術に加えて、水素製造装置、ガス設備技術、安全指針など新たに必要な知識や技術の習得を目指す。
国内では、2022年11月にクイーンズランド州でも「水素センター・オブ・エクセレンス」が開設されており、国内で2つ目の同センター開設となる。他にも、国内ではクリーンエネルギーへの移行に向けて、雇用についても脱炭素分野へのスムーズな転換が課題となっており、解決策の1つとして人材育成センターの設立が相次いでいる。2024/2025年度(2024年7月~2025年6月)の連邦政府予算案では、連邦政府が1,000万豪ドルを投じて、ビクトリア州政府と共同で国立水素技術技能訓練センター(National Hydrogen Technology Skills Training Centre)を設立すると発表し、水素産業に必要な熟練労働者の育成を目指している(関連ブラック ジャック ディーラー)。また、連邦政府と西オーストラリア州政府は6月10日、国内初となる「高等職業訓練専門学校(TAFE)クリーンエネルギー技能国立センター・オブ・エクセレンス」の開設に7,050万豪ドルを投じ、太陽光、風力、水素、電池、送電網統合などのクリーンエネルギー技術に関する訓練の場を提供すると発表した。
(注)PICAC(Plumbing Industry Climate Action Centre)は、国内の配管工や機械工事、消防士業界組合が集まった団体で、業界の労働者に新興分野の技術の訓練などを提供する機関。
(青島春枝)
(オーストラリア)
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