ブリンケン米国務長官が中東歴訪、「イスラエルが橋渡し案を受け入れ」と発言
(イスラエル、パレスチナ、米国、エジプト、カタール、イラン)
テルアビブ発
2024年08月21日
米国のアントニー・ブリンケン国務長官は、米国のイスラエル安全保障への取り組みを再確認するとともに、米国が8月16日に提示した橋渡し案(関連ブラック クイーン ブラック)を通じ、パレスチナ自治区ガザ地区の停戦と人質解放と停戦合意締結に向けた集中的な外交努力を続けるため、8月17~21日の日程で、イスラエル、エジプト、カタールを訪問している。ブリンケン国務長官の中東歴訪は、2023年10月7日のハマスによるイスラエルへの攻撃(イスラム原理主義組織ハマスがカード)以来9度目となる。
ブリンケン国務長官は8月19日に最初の訪問先のイスラエルでアイザック・ヘルツォーク大統領、ベンヤミン・ネタニヤフ首相、ヨアフ・ギャラント国防相とそれぞれ会談を行った。
ブリンケン国務長官はネタニヤフ首相との会談後の会見で記者団に対し、「ネタニヤフ首相との建設的な会談で、ネタニヤフ首相はイスラエルが橋渡し案を受け入れ、それを支持することを確認した」と述べ、「次の重要なステップは、ハマスがイエスと言うことだ」と主張した。
イスラエル首相府は8月19日、ネタニヤフ首相とブリンケン長官の会談後に声明を発表した。ネタニヤフ首相は「米国がイランや関係諸国に対する地域防衛のために行っている努力に大いに感謝している。また、米国がわれわれの重要な安全保障上の利益に理解を示してくれたことにも大いに感謝している」と述べた。
ブリンケン国務長官は8月20日にエジプトを訪問し、アブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領と会談を行った。米国国務省によると、ブリンケン国務長官は停戦協議の仲介者としてのエジプトの協力に感謝するとともに、この重要な時期に地域のエスカレーションを防ぐため、引き続き協力することの重要性を強調したとしている。
イスラエルとハマスの衝突の詳細についてはジェトロの特集を参照。
(中溝丘)
(イスラエル、パレスチナ、米国、エジプト、カタール、イラン)
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