2025年の最低賃金が決定、前年比1.7%増の時給1万30ウォン
(韓国)
ソウル発
2024年08月06日
韓国労働雇用部は8月5日、2025年の最低賃金(時給)を前年比1.7%増の1万30ウォン(約1,103円、1ウォン=約0.11円)にすると正式に決定した(添付資料表参照)。2025年の最低賃金を月単位〔週40時間基準、月間209時間(注)〕に換算すると、前年比3万5,530ウォン増の209万6,270ウォンとなる。なお、この最低賃金は全国一律で全ての業種に適用される。
同部は、7月12日に最低賃金委員会が11回の会議を経て議決した最低賃金案を発表した後、29日まで異議申し立て期間を設けたが、労使団体の異議はなかった。これは2020年以降4年ぶりだ。
同部の李正植(イ・ジョンシク)長官は「最低賃金委員会で韓国経済や労働市場の状況、低賃金労働者や零細事業者の困難な状況などを十分に考慮して決定したものとして考え、今回の決定を尊重する」と述べた。
政府では、2025年の最低賃金の現場定着に向けて、積極的な広報・案内を行うとともに、事業所に対する教育やコンサルティング、労働監督などを通じて、最低賃金の順守を浸透させる計画だ。
(注)月間209時間の算出根拠は次のとおり。{(1週間当たり所定労働時間40時間+有給週休8時間)÷7日×365日}÷12カ月=約209時間/月
(橋本泰成)
(韓国)
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