商用・観光ビザのオンライン申請を簡素化
(パキスタン)
カラチ発
2024年08月26日
パキスタン観光開発公社(PTDC)は8月13日、日本を含む126カ国について、商用と観光(ともにvisa prior to arrivalカテゴリー)の電子査証(e-Visa)申請を大幅に簡素化したことを発表し、即日適用した。
PTDCの発表によると、変更内容は次のとおり。
- e-Visa申請にかかる費用を無料化。
- 申請内容の簡素化(必須書類はパスポートのみ)と発給の迅速化。
- 90日間有効のマルチエントリービザの発給。
e-Visa申請者は従来どおり、国家データベース・登録庁(NADRA)のポータルサイトから手続きすることとなる。
シャバズ・シャリフ首相は7月28日、「パキスタンへの投資と観光を促進するために、126カ国からのビジネスマン、投資家、観光旅行者に対して、e-Visaを24時間以内に発給することとした」とe-Visa発給の迅速化を発表していた。
e-Visaは、制度上は簡素化され、申請から1日程度で発給されることとなったが、担当省庁内で新たな仕組みが定着するまでは、実際の運用がスムーズに行われない可能性もある。現在、在日パキスタン大使館やパキスタン内務省のビザ担当部局には電話がつながりにくくなっている。パキスタンへの出張や旅行を計画している場合は、日程に余裕をもった申請が推奨される。
(山口和紀)
(パキスタン)
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