南部アンザン省とカントー市を結ぶバイパス道路開通

(ベトナム)

ホーチミン発

2024年07月11日

ベトナム南部のアンザン省とカントー市を結ぶ国道91号線のバイパス道路(添付資料参照)の開通式が6月16日に行われた。ボー・ティ・アイン・スアン国家副主席やグエン・バン・タン交通運輸相のほか、中央省庁や地方省の関係者が出席した。このバイパス道路は全長15キロ、道幅12メートルの4車線、設計速度は時速80キロだ。カントー市中心部から約60キロ離れた同市のロテ-ラックソイ高速道路(注)との接続点を起点とし、アンザン省の省都ロンスエン市を通る国道91号線に接続する。建設費用は2兆1,000億ドン(約132億円、1ドン=約0.0063円)で、アジア開発銀行(ADB)などからの融資によるODAで、2022年1月に着工した。

これまでは国道91号線のみを使用した場合、カンボジアとの国境近くにあるアンザン省のチャウドック市からカントー市のバムコン橋まで車移動に2時間を要したが、同バイパス道路の開通によって、約1時間に短縮されるという(VNエクスプレス6月16日)。

開通式で、アンザン省人民委員会のレ・バン・フック副委員長は「国道91号線はカントー市、アンザン省、カンボジアを結ぶ重要な交通路であり、近年、ロンスエン市の都市部を通る同国道区間の交通量が増加していた。バイパス道路の開通により、交通渋滞の緩和、物流網のアクセス向上、アンザン省への投資誘致や経済発展の促進に貢献するだろう」と述べた(アンザン省人民委員会ポータルサイト6月16日)。

(注)ロテ-ラックソイ高速道路は、ベトナム南部のカントー市バムコン橋からキエンザン省のラックソイを結ぶ全長51キロの高速道路。カントー市区間は24キロ、キエンザン省区間は27キロ。

(ティエン・グエン、新田和葉)

(ベトナム)

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