三菱自動車、新型コンパクトSUV投入、ギザ・ピラミッドで販売開始セレモニー
(エジプト、日本)
カイロ発
2024年07月05日
三菱自動車のエジプト輸入販売店ダイヤモンドモーターズは6月10日、新型コンパクトスポーツ用多目的車(SUV)のアウトランダー・スポーツ(Outlander Sport)の輸入販売開始セレモニーをギザ・ピラミッド前の特設会場で開催した。
同型車は、2023年にインドネシアで車名エクスフォース(Xforce)として生産を開始し、2024年からベトナムやフィリピン向けに輸出を開始した。2023年に72カ国から1万1,000件以上の応募があったドイツ・ハノーバーの世界的デザインコンペのiFデザインアワードで、コンパクトSUVとして唯一受賞した人気モデルで、中東・アフリカではエジプトが最初の輸入販売国になった。
若い世代が好む先進的な内外観のアウトランダー・スポーツは、パワートレインは1.5リットルのガソリンエンジン、駆動方式は2WD、無段変速機(CVT)を備える。安全装備や居住性、悪路走行性能を充実させながら、小売価格は標準グレードが137万5,000エジプト・ポンド(約462万円、EGP、1EGP=約3.36円)、上級グレードが145万EGPで、同じ排気量のエクリプス・クロス(Eclipse Cross、167万5,000EGP)やエクスパンダー(Xpander、144万EGP)より低い価格設定となっている。
三菱自動車アフリカ・南アジア部の乙訓圭吾部長はセレモニーで「エジプトは5,000年以上の豊かな歴史と文化を持つ人類文明発祥の地であるだけでなく、未来に向けて大きな可能性に満ちた国でもある。成長潜在力が高い地域で魅力的なグローバル戦略モデルを投入することが柱の1つになっている中期経営計画で、この活気あるエジプト市場にエキサイティングな新型SUVを投入することは大きな意義がある」と述べた。
ダイヤモンドモーターズは、クウェートのアル・ムラ・グループ(Al Mulla Group)が出資して設立され、三菱自動車の製品を50年以上にわたって供給している。
完成車の輸入関税率は1600cc超が135%なのに対し、1600cc以下は40%と有利なことから、同社の輸入販売モデルはもっぱら排気量1500cc以下のモデルになっている。
(西澤成世)
(エジプト、日本)
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