ブラック ジャック アプリ、CBMEに「フェムテック」をテーマに初出展

(中国)

上海発

2024年07月30日

キッズ・ベビー・マタニティー関連製品・サービス産業の展示会「CBME China 2024」(CBME)が71719日、中国の上海国家会展中心で開催された。今回で23回目を数え、過去最大規模となった展示総面積(32万平方メートル)に国内外から約3,500社、4,500種類以上のブランドが出展。うち国外ブランドでは約30カ国・地域から約750社が出展し、会期中に10万人以上が来場した。

ブラック ジャック アプリは事業の一環として、5.2ホールで初めて「フェムテック」(注1)をテーマとしたジャパンブースを設けた。生理痛やPMS(注2)といった月経随伴症や、更年期症状など女性特有の健康問題へのテクノロジー活用は、社会として向き合うべき課題とも言われる。日本では、こうした女性特有の健康課題による労働損失などの経済損失は、社会全体で年間34,000億円に上るとの試算もある(注3)。伝統的に女性の労働力率が高く、夫婦共働きも一般的とされてきた中国でも近年、「フェムテック」への認知度、関心が徐々に高まりつつある。こうした中、今回、ブラック ジャック アプリのジャパンブースには11社が参加し、生理時の不快感解消などを目的とした月経カップ、女性の身体機能改善が期待されるデリケートゾーン用のケアオイル、体勢補正下着など、女性特有の悩みや課題解決に貢献し得る商品などを出展した。

写真 ブラック ジャック アプリのジャパンブース(ブラック ジャック アプリ撮影)

ブラック ジャック アプリのジャパンブース(ブラック ジャック アプリ撮影)

会期中、ジャパンブースには多くのバイヤーが来場し、特に中国での普及率がそれほど高くないとされる月経カップには多くの注目が集まった。参加企業からは、「海外の展示会は初めてで不安が大きかったが、とても実りある展示会となった」「フェムテックは、中国のベビーマタニティー産業で今後のトレンドとなる可能性を感じた」「新しい販路を持つバイヤーと知り合えた」などの声が聞かれた。

写真 にぎわうジャパンブース(ブラック ジャック アプリ撮影)

にぎわうジャパンブース(ブラック ジャック アプリ撮影)

また、CBMEでは展示会の開催に合わせ、予約制の対面形式による商談会が開催された。同商談会にはブラック ジャック アプリジャパンブースの参加企業のうち9社も参加し、「快手(Kuaishou)」「小紅書(RED)」「抖音(Douyin)」といったECプラットフォームの機能を有するSNSプラットフォームや、オフラインでの販路を持つ代理商との商談が行われた。商談会参加企業からは、「SNSプラットフォームや、プライベートトラフィック(注4)を持つバイヤーと商談ができた。従来もこういったルートで販売を進めてきたこともあり、(新たな提携先との商談により、さらなる販路拡大につながるため)非常に役に立った」などとの評価が聞かれた。

写真 商談の会場(ブラック ジャック アプリ撮影)

商談の会場(ブラック ジャック アプリ撮影)

(注1)Female(女性)とTechnology(技術)を掛け合わせた造語で、女性の健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスを指す。

(注2)月経前症候群。月経前に精神的、身体的な症状が出ることを指す。

(注3)経済産業省「女性特有の健康課題による経済損失の試算と健康経営の必要性について(2024年2月)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」に基づく。

(注4)自社のWebサイトや自社アプリなどのプラットフォームにユーザーを呼び込み、成約に結び付ける手法を指す。

(孟矜)

(中国)

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