ブラジル失業率、3~5月期に7.1%に改善、約9年ぶりの低水準
(ブラジル)
サンパウロ発
2024年07月10日
ブラジル地理統計院(IBGE)は6月28日、2024年3月~5月期の失業率が7.1%だったと発表した。前期(2023年12月~2024年2月期)比で0.7ポイント低下し、2014年11月~2015年1月期以来約9年ぶりの低水準となった。IBGEによると、失業者は約780万人に上る計算となる。
3月~5月期の雇用者数は約1億130万人(前期比で1.1%増)で、2012年の統計開始以来、最高の結果となった。雇用形態別にみると、民間セクターの労働手帳を有する正規雇用者数は約3,830万人で、前期比約0.9%増加した。国内の非正規雇用者数は約3,910万人を記録した(前期比0.8%増)。
IBGEのアドリアーナ・ベリングイ全国家計サンプル調査(PNAD)コーディネーターは「多数の経済活動分野で雇用が活発化している」と説明した。「建設」に従事する労働者が前期比で2%増、「行政、防衛、社会保障、教育、保健、社会サービス」が4.4%増加した。
この調査は、国内全26州と連邦直轄区に在住の21万1,000世帯を対象に実施し、3カ月ごとのデータをまとめて公開している。
(エルナニ・オダ)
(ブラジル)
ビジネス短信 767621a01a85d790