選挙管理委員会、マドゥロ大統領の再選を発表、野党側は結果受け入れず
(ベネズエラ)
ボゴタ発
2024年07月30日
ベネズエラ大統領選挙が行われた7月28日深夜、選挙管理委員会(CNE)は開票率80%時点の結果として、ニコラス・マドゥロ現大統領の得票率が51.2%と、野党側最有力候補エドムンド・ゴンサレス氏の44.2%を上回って再選が確定したと発表した。政府側支持者は、大統領官邸のあるミラフローレス宮前に集まり、勝利を祝った。
エルビス・アモロソCNE総裁はこの結果発表会見に際し、投票データの送信においてテロ攻撃を受けたことで公表が遅れたと説明した。しかし、野党側はデータ送信で不正があったと疑っており、CNEの発表した結果を受け入れていない。野党側指導者のマリア・コリーナ・マチャド氏は、CNEの発表内容は「真実に対する暴挙だ」とし、本来の結果はエドムンド・ゴンサレス氏が70%を獲得していたと主張した。なお、訪日中だったアントニー・ブリンケン米国務長官は「発表された結果はベネズエラ国民の意思を反映しておらず、深刻な懸念を抱いている」と記者会見で述べている。野党側が結果を受け入れていないことから、抗議行動など混乱も予想される。
(豊田哲也、マガリ・ヨネクラ)
(ベネズエラ)
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