米新車販売、第2四半期は前年同期比横ばい、ブラック ジャック 勝ち 方バー攻撃の影響も
(米国)
ニューヨーク発
2024年07月11日
モーターインテリジェンスの発表(7月5日)によると、米国の2024年第2四半期(4~6月)の新車販売台数は、前年同期比で横ばいの412万3,344台となった(添付資料表1参照)。自動車販売店向けソフトウエア会社のCDKグローバル(本社:イリノイ州シカゴ)が6月19日に受けた大規模なブラック ジャック 勝ち 方バー攻撃の影響で、一部販売店での営業活動が滞ったことから、実態以上に伸びが鈍化する結果となった(米CDKグローバルへの無料)。
販売を取り巻く環境は改善する傾向にある。第2四半期の売上在庫比率(販売台数に占める在庫台数の割合)は、前年同期より69.5ポイント増えて198.9%となった。市場調査会社のJDパワーによると、在庫の回復に伴い、6月のメーカーによる販売促進のためのインセンティブは前年同月より889ドル高い2,625ドル、平均販売価格は1,372ドル安い4万4,857ドルとなった。
部門別にみると、乗用車が前年同期比6.6%減少し82万7,081台、小型トラックは1.8%増加し、329万6,263台となった。主要メーカー別にみると、1位のゼネラルモーターズ(GM)はスポーツ用多目的車(SUV)「トラックス」などが増加し0.3%増の69万1,680台、2位のトヨタはSUV「グランドハイランダー」などが押し上げて9.2%増の62万1,549台、3位のフォードはピックアップトラック「マーベリック」などが伸びて0.9%増の53万2,466台となった(添付資料表2参照)。トヨタ、フォードともにハイブリッド車(HEV)など電動車(注1)が押し上げ要因となった。4位のホンダは乗用車「シビック」などが伸びて、2.7%増の35万6,457台となった。ホンダの4位は2021年第2四半期以来となる。次いで、ステランティスはピックアップトラック「ラム」などが落ち込み20.7%減の34万6,213台、日産はSUV「ローグ」などが減少し3.1%減の23万6,721台となった。現代はSUV「パリセード」などが増加し1.8%増の23万1,763台、起亜は乗用車「K5」が減少して1.6%減の20万6,839台にとどまった。スバルはSUV「フォレスター」が押し上げ5.4%増の16万9,447台、テスラは乗用車「モデル3」などが減少して、6.3%減の16万4,264台と2四半期連続の減少。フォルクスワーゲン(VW)は乗用車「ジェッタ」などが好調で、12.3%増の15万860台となった。
上半期の動向をみると、全新車販売台数は前年同期比2.4%増の789万9,506台となった(添付資料表3参照)。動力別にみると、ガソリン車は1.1%減少した一方、電動車が20.8%増と伸びを牽引した。電動車では、クリーンビークル(注2)が9.7%増で、全車に占める割合は前年同期比0.6ポイント増の9.6%となった。クリーンビークルの約8割を占めるBEVに関しては、伸びは減速したものの(注3)、前年同期比6.6%増と着実に増加した。BEVの販売では、SUV「bZ4X」が好調なトヨタが3.2倍、起亜が2.1倍、フォードが71.8%増となるなど、既存メーカーの伸びが目立った。一方で、前年同期比マイナスのテスラはBEVにおける市場シェアが51%と、前年同期に比べ9ポイント減少した。HEVについては、トヨタなどが好調で前年同期比35.2%増の大幅増となった。
(注1)ハイブリッド車(HEV)、バッテリー式電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池車(FCV)の総称。
(注2)電動車のうち、HEVを除く車両の総称。バイデン政権は2030年までに全新車販売の50%をクリーンビークルとすることを目指す。
(注3)2023年下半期は、前年同期比50.3%増。
(大原典子)
(米国)
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