三菱電機、ケンタッブラック ジャック ディーラー州でヒートポンプ用コンプレッサーの生産に1億4,350万ドルを投資
(米国)
ニューヨーク発
2024年07月30日
米国ケンタッブラック ジャック ディーラー州のアンディ・ベシア知事(民主党)は7月25日、三菱電機が同州西部にあるメイソン郡メイズビルの同社製造拠点で、高効率のヒートポンプ用コンプレッサーの生産を開始すると発表した。投資額は1億4,350万ドルで、122人のフルタイムの新規雇用を創出する。
今回の投資の対象となるのは、同社傘下の三菱電機Trane HVAC US(本社:ジョージア州)が生産するヒートポンプに利用される、可変容量型ツインロータリーコンプレッサー。二酸化炭素(CO2)の削減による環境への負荷軽減に寄与することから、2023年11月には米エネルギー省(DOE)による5,000万ドルの助成金の対象に選ばれている。
今回のプロジェクトで三菱電機は、同州経済開発金融局より、前出の投資額の拠出と雇用人数の創出・維持を実現し、雇用全体で福利厚生を含めて平均時給53.32ドルの支払いを実行すれば、最大700万ドルの税制優遇措置を受けることが暫定的に承認されている。
ベシア知事は、「(7月中旬の)日本訪問中に三菱電機の幹部と会い、長年にわたるパートナーシップと、今後どのように共に成長していくかについて話し合う機会に恵まれ、今回のプロジェクトがもたらすユニークな好機についても話し合った。これは同社にとっても州にとっても素晴らしいニュースだ」「この施設の設立により、全天候型ヒートポンプシステムのリーダーである三菱電機は、事業を次のレベルに引き上げ、米国での製造にコミットしている企業における投資の重要性を強調している。ケンタッブラック ジャック ディーラー州への再投資を決定した同社の幹部に祝意を表したい」と述べた。
また、三菱電機USのマイケル・コーボ社長兼最高経営責任者(CEO)は、「三菱電機は、ブルーグラス州(ケンタッブラック ジャック ディーラー州の通称)での製造拠点を確実に維持するために、インセンティブを提供してくれた州政府に感謝する」「活気に満ちた持続可能な社会を支援する技術を生み出すことは、当社のコア(中核)である。この新たな目的に利用される施設は、当社の高効率ヒートポンプシステム用のコンプレッサーの生産を米国にもたらし、米国の家庭をより快適で、より持続可能とし、暖房や冷房にかかる費用を抑える技術への新たな雇用と投資をもたらす。今回のコラボレーションは、われわれが共有している多くのゴールに向けた大きな一歩だ」と述べた。
(大原典子)
(米国)
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