中部高原ラムドン省のリエンクオン空港が同地方初の国際空港に
(ベトナム)
ホーチミン発
2024年07月11日
ベトナム交通運輸省は6月23日、ベトナム中部高原のラムドン省のリエンクオン空港を国際空港として認定する式典を開催した。これにより同空港は、中部高原地方で初の国際空港となった。式典にはチャン・ルー・クアン副首相、レ・アイン・トゥアン交通運輸副大臣のほか、中央省庁や地方省の関係者が出席した。
リエンクオン空港は、ラムドン省の省都ダラット市の中心部から約28キロに位置する。滑走路は長さ3,250メートルで、エアバスA320・A321型機やボーイングB767型機が発着できる(トイチェ6月23日)。2016年12月から国際線を運航していたが、発着便は全てチャーター便で、フライトごとにライセンス申請が必要とされ、通常の発着便より複雑な手続きが必要だった。
交通運輸省の計画によると、2030年までに既存の第1旅客ターミナルに加えて、第2旅客ターミナルを新たに建設し、年間旅客取扱能力を500万人、貨物取扱能力を2万トンにする。また、同空港を国際民間航空機関(ICAO)が定める基準で最大規模の「4E」クラス(注)の国際空港とする目標を掲げている。さらに、2050年までに第2旅客ターミナルを拡張し、年間旅客取扱能力を700万人に引き上げる方針だ。同空港は2024年1~5月の5カ月間で、2019年同期比2.8倍の10万3,000人の国際線旅客を受け入れた(ダンチ6月23日、VNエコノミー6月24日)。
現在、リエンクオン空港では、韓国の格安航空チェジュ航空が韓国・仁川への路線を1日1便で運航している。ベトナム民間航空局は今後、マレーシアの格安航空エアアジア(マレーシア・クアラルンプール)、大韓航空(韓国・仁川)、ベトジェット(韓国・務安)など、リエンクオン空港への国際定期路線を運航する航空会社が増えると予想している(VNエコノミー6月24日)。
なお、ラムドン省は、中部高原地方の山岳地帯で豊富な観光資源を有する。ラムドン省文化スポーツ観光局によると、2024年1~3月の同省への観光客は、前年同期比11%増の238万人で、そのうちブラック ジャック ディーラーからの観光客は34%増の15万人と推定されている(ベトナム文化・スポーツ・観光省ポータルサイト4月11日)。
(注)ICAOが定める飛行場基準では、「滑走路の長さ」および「航空機の翼幅」に基づき、それぞれコード番号(1~4の4段階)とコード文字(A~Fの6段階)を設定している。
(ティエン・グエン、新田和葉)
(ベトナム)
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