ファナック、米ミシガン州の新拠点の開所を発表
(米国、日本)
シカゴ発
2024年07月17日
産業用ロボットと自動化システム大手のファナックアメリカ(本社:ミシガン州)は7月10日、ミシガン州オーバーンヒルズで、米国内の新たな拠点として建設したウエストキャンパスの開所式を行った。
同社は1986年にミシガン州ロチェスターヒルズ市に本社を設立し、2019年に隣接するオーバーンヒルズにノースキャンパスを竣工(しゅんこう)、また2023年にはメキシコとカナダに新社屋を建設し、北米における工場の自動化進展を支える戦略投資を実施してきた。
今回のウエストキャンパスには1億1,000万ドルを投資し、約27万平方メートルの土地に6,000台以上のロボットと保守部品を迅速に供給する倉庫スペースを新設した。また、同社は引き続きウエストキャンパスに投資をし、敷地内にある元法科大学院の建物を改修するが、その施設は米国最大規模の高度自動化の顧客トレーニングセンターとなる予定だ。同社の総投資額は2019年以降2億5,000万ドルに及び、400人以上の雇用を創出してきた。
ファナックアメリカのマイケル・J・チコ取締役社長兼最高経営責任者(CEO)は、開所式で「今回の拡張は、米国におけるファナックアメリカの成長戦略と工場の自動化・ロボット化へのコミットメントを表明するもの。われわれは引き続きすべての産業の効率化に貢献し、成長し続ける」とコメントした。
なお、開所式には、ミシガン州経済開発公社のクエンティン・メッサー・ジュニアCEO、オークランド郡のデビッド・クルター行政官、オーバーンヒルズのブライアン・マーゾルフ市長ら、州や地元の要人がスピーチを行った。メッサー氏は「ファナックが継続的な投資を成功させることで、より多くのミシガン州民が同地で成功できるよう、影響を与え続けることを期待している」と述べた、
(齋藤秀美)
(米国、日本)
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