ブラジル加工食品業界、2026年までに1,200億レアルの投資発表
(ブラジル)
サンパウロ発
2024年07月24日
ブラジル加工食品協会(ABIA)は7月16日、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領との面談で、加工食品業界が2026年までに1,200億レアル(約3兆3,600億円、1レアル=約28円)を国内に投資する計画を発表した。工場建設・拡張に750億レアルと、研究開発に450億レアルが充てられる。ABIAのジョアン・ドルネーラス会長は「われわれはブラジルのポテンシャルを信じている。飲加工食品業界は国内を支えるだけでなく、190カ国に輸出している」と述べた。
今回の発表では、2026 年までの投資額が過去と比較してどの程度の水準かのデータは示されなかったが、加工食品産業は国内市場に加えて輸出市場の拡大によって成長し、投資額が拡大する見通しが示唆された。ABIAの発表に対して、ジェラルド・アルキミン副大統領兼開発商工サービス相は「この業界は力強い成長で稼働率が高まっており、投資を誘発している」と強調した。カルロス・ファバロ農務相は、2023年初めから1年半の間に53カ国160商品の国外市場を開拓、2024年内に新たに100商品の開拓する見通しを示した。ABIAによると、2023年のブラジルの加工食品生産量は2億7,000万トン(前年比5.1%増)、売上高は1兆1,610億レアル(同7.2%増)で、ブラジルのGDPの10.8%を占めている。輸出量の伸び率は売上高全体より高い前年比11.4%増(7,210万トン)で、輸出総額は620億ドル(同5.2%増)だった。
7月17日付の農業界ブラック ジャック トランプ やり方サイト「グローボ・ルラル」によると、今回発表された投資額には2023年に⽀出済みの金額約230億レアル(約6,440億円)も含まれる。今後予定されている投資案件には、ブラジル食肉加工大手JBS(150億レアル、2023年11月発表)、スイスの食品・飲料大手ネスレ(70億レアル、2023年11月と2024年5月発表)、米飲料大手コカ・コーラ(40億レアル、2024年2月発表)などがある。
(エルナニ・オダ)
(ブラジル)
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