東ジャワ最大の製造業展示会、出展社数増え活況
(インドネシア)
ジャカルタ発
2024年07月26日
インドネシア・東ジャワで最大の製造業関連展示会「マニュファクチャリング・スラバヤ(Manufacturing Surabaya)2024」が7月17日から20日にかけて、スラバヤ市内の国際展示場で開催された。主催者のパメリンド・インドネシアによると、出展社数は26カ国から284社を数え、新型コロナ禍前の2019年(270社)を超えた。前年からは31社増加した。来場者数は4日間で8,030人と前年より約1,300人増加した。
東ジャワ州の州都で、インドネシア第2の都市であるスラバヤは、スラバヤ工業団地をはじめ、周辺のグレシック、パスルアンなどの地域に工業団地が立地する産業都市だ。港湾や国際空港を備え、ジャワ島から東側の国内市場に向けた商品や輸出用商品の製造・輸送拠点になっている。在スラバヤ総領事館によると、日系企業が150以上の拠点を構えている。
ジェトロは、インドネシアに拠点を持つ日系中堅・中小企業7社で構成されるジェトロブースを出展した。熱交換器や反応器などの圧力容器やラジアントチューブを製造している徳機エンジニアリング・アンド・ファブリケーションは現在、ジャカルタ特別州に隣接する西ジャワ州チカラン、バンテン州チレゴンに拠点を構える。新たに東ジャワ州でも製造拠点と営業拠点の設置を計画しており、同州での新規顧客獲得を目指して初めて出展した。
また、同展示会に単独で出展した、二輪車および四輪車用のロッカーアームバルブなどのエンジン部品を製造する日進マニュファクチャリング・インドネシアは「今後の自動車の電動化に伴う自社製品の需要減少を見据え、自動車以外の農業機械や建設機械にも販路を拡大したいと考えている。それらの製造拠点が集積するスラバヤで、自社の強みである精密部品の製造技術をPRすることを目的に、初めて出展した」と述べた。その他、出展企業からは、「スラバヤで、製造機械部品の供給やメンテナンスなどのサービスを提供できる企業は多くない。そのため、必要な部品やサービスを求める来場者が多く、ビジネスチャンスがある」との声も聞かれた。
(鹿住成子)
(インドネシア)
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