政策金利を11.25%に引き下げ、消費者物価上昇率の低下受け
(コロンビア)
ボゴタ発
2024年07月08日
コロンビア中央銀行理事会は6月28日、政策金利を50ベーシスポイント(bp=0.01%)引き下げ、11.25%にすることを決定した。2023年末に引き下げに転じて以降(2023年12月28日記事参照)、4回目の引き下げとなった。
レオナルド・ビジャール中銀総裁は同日行われたプレス会見で、2024年5月の消費者物価上昇率が前月と同じ年間7.2%にとどまった一方、食品や価格調整品(注1)を除く消費者物価上昇率については6.4%から6.1%に低下したことを理由に挙げた。また、6月に中銀が実施した経済アナリストへのアンケ―トによると、物価は引き続き減速し、2025年末には3.8%まで低下する予想と説明した(注2)。2024年第1四半期の実質GDP成長率は0.9%と中銀による当初予想の0.3%を大きく上回った後、第2四半期も回復基調を維持していることにも言及した。
(注1)水道、電気、ガス、自動車の燃料、公共交通機関運賃など14品目を指す。
(注2)政府は2024年末の消費者物価指数については5.4%を想定している。
(木村香菜)
(コロンビア)
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