スズキ、ブラック ジャック コツ

(インド、日本)

ベンガルール発

2024年07月10日

スズキは7月4日、インドに100%出資の子会社「ネクストバーラトベンチャーズIFSC(Next Bharat Ventures IFSC Private Limited、:ネクストバーラト)」と、出資総額4,000万ドルの社会的インパクト投資ファンド「ネクストバーラトベンチャーファンド1(Next Bharat Venture Fund-1)」を設立したことを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。今後、インドの社会課題をビジネスの力で解決することを目的に、ファンドを通じて農業や金融包摂、サプライチェーン、モビリティーの分野で活動する社会起業家の支援や投資を行う予定だ。

ネクストバーラトの最高経営責任者(CEO)兼マネジングディレクターのビプール・ナット・ジンダル(Vipul Nath Jindal)氏は「ネクストバーラトの投資は、少数のユニコーンを生み出すのではなく、数百の収益性の高い中小企業を生み出すことを目指す」と語る。

また、同社が提供する4カ月間のアーリーステージの起業家の育成プログラムでは、支援するスタートアップ企業が規模を拡大できるよう、必要不可欠な知識や、ネットワークを含むリソースを提供するとともに、産業界のリーダーからのメンターシップセッションも設ける。同プログラム終了後、参加者の中から選抜されたスタートアップは、1,000万~5,000万ルピー(約1,900万~約9,500万円、1ルピー=約1.9円)の出資を受けられる。同プログラムは2024年10月に開始される予定だ。

なお、2022年1月にスズキがインド工科大学ハイデラバード校(IITH)と共同で同校に開設した「スズキ・イノベーションセンター(SIC)」はネクストバーラト傘下に入り、引き続き人材交流の拠点として、将来の共同研究や教育プログラム開発などの可能性を探る。

写真 CEO兼マネジングディレクターのビプール・ナット・ジンダル氏(ネクストバーラト提供)

CEO兼マネジングディレクターのビプール・ナット・ジンダル氏(ネクストバーラト提供)

(夏見祐奈)

(インド、日本)

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