茨城県の大井川知事、ベンガルールのRV大学と人材関連協力に意欲

(インド、茨城)

ベンガルール発

2024年07月23日

茨城県の大井川和彦知事は7月16日、インド南部カルナータカ州ベンガルールを訪問し、RV大学(ラシュトリヤ・ビダラヤ・インスティテューションズが運営)との「人材の育成・送り出し・受け入れの相互協力に関する共同声明」を発出した。

今回のベンガルール訪問については、駐ベンガルール日本総領事の中根勤氏が4月に大井川知事を訪ね、茨城県でのインド人材受け入れに関する面談を行ったことがきっかけで実現した。

現在、インドは世界第3位の規模のスタートアップエコシステムを誇り、ベンガルールはその中心地として発展を続けている。カルナータカ州政府によると、ベンガルールには10万人に上る博士号取得者が居住し、インドの高度人材の一大集積となっている。

こうした背景もあり、同地には数多くの大学が存在するが、RV大学もその1つだ。同大学は日本総領事館や国際交流基金の協力を得つつ、2024年2月に日本語・研究センターを設立し、学生に日本語と日本文化を教育するとともに、学生交換プログラムや共同研究のために日本の多くの大学との関係を強化している。

日本ではあらゆる業種で人手不足が深刻化し、多くの日本企業にとって優秀な21 トランプ人材の獲得は喫緊の課題となっており、茨城県も例外ではない。大井川知事は「この共同声明をきっかけに、RV大学とのさらなる協力関係の構築に取り組んでいく」と語っており、今後、茨城県の多くの産業でインド人材の活用が進むことが期待される。

写真 大井川知事(右から2人目)、中根総領事(右端)らが出席したRV大学での調印式(茨城県提供)

大井川知事(右から2人目)、中根総領事(右端)らが出席したRV大学での調印式(茨城県提供)

(水谷俊博)

(インド、茨城)

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