第1四半期の成長率は前年同期比5.3%、3四半期連続成長で経済回復に勢い

(スリランカ)

コロンボ発

2024年06月19日

スリランカ・センサス統計局(DCS)は6月14日、2024年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率を前年同期比5.3%と発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。2023年第3四半期(7~9月)の1.6%、2023年第4四半期(10~12月)の4.5%に続く3四半期連続の成長となった(2023年のGDP成長率は前年比ブラック)。

2024年第1四半期の産業別成長率(前年同期比)では、農林水産業が1.1%、鉱工業が11.8%、サービス産業が2.6%だった。農林水産業では、穀物栽培(コメを除く)が22.4%増、淡水漁業・淡水養殖業で18.1%増えた。鉱工業では、鉱業・採石業で18.3%増、建設業で14.2%増えたほか、基礎金属・加工金属製品の製造が43.3%増、コークスおよび石油精製製品の製造が31.6%増加した。サービス産業では、宿泊・飲食サービス業が40.4%増、保険・再保険・年金積立金が17.8%増と高い成長をみせた(添付資料表参照)。

DCSは、2024年第1四半期までに前年からのインフレが徐々に落ち着き、建設業を中心に安価に原材料を仕入れることが可能になったため、経済が活性化したと分析している。また、外国為替市場の流動性拡大や輸入制限緩和により製造業に好影響がもたらされたほか、観光客数の増加で観光関連産業の成長がみられたと指摘している。

(大井裕貴)

(スリランカ)

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