ジャパンエキスポ・パリ2024の開催に向け、注目テーマ発表
(フランス、日本)
パリ発
2024年06月10日
欧州最大の日本文化イベントのジャパンエキスポ・パリ(Japan Expo Paris)の記者発表会が6月6日、パリ市内のポンピドゥーセンターで開催された。2024年は例年と同じ会場のパリ郊外パリ・ノール・ビルパントで7月11~14日に開催される。現時点では934のスタンド出展のほかに、83回のカンファレンス、81回のショーケースライブ、90組の日本のアーティストの実演、来場が予定されている。
今回、名誉ゲストとして「アオアシ」作者の小林有吾氏や、TM NETWORKのリーダーで音楽プロデューサーの小室哲哉氏が来場する予定だ。TM NETWORKの「Get Wild」は、同イベントでも注目されている「シティーハンター」の日本版実写映画のエンディング曲となっている。声優では「鬼滅の刃」の竈門炭治郎役の花江夏樹氏や、「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」のヨル・フォージャー役の早見沙織氏も来場予定だ。
このほかにも、アニメ・マンガグッズなどを専門に扱うアニメイトが出展を予定している。また、数多くの日本のアーティスト、アイドル、声優、作家、コスプレーヤー、ユーチューバー・Vチューバ―(注)などのほか、日本以外のさまざまな国のアーティストも参加する予定だ。
マンガ配信プラットフォームを運営するフランスのスタートアップのMangas.ioも出展し、カルティエマンガ(Quartier Manga)という日本の横丁の祭りをほうふつとさせる雰囲気の中、日本のマンガやマンガに関連した食品の展示・販売を行う予定だ。
同イベントはアニメ、マンガ、音楽、ゲーム、映画などのコンテンツだけでなく、同時に日本の伝統文化や食、観光などのプロモーションの場でもある。日本政府による「クールジャパン戦略」が6月4日に5年ぶりに改定された。同イベントを通じて、日本のコンテンツや文化が欧州をはじめとした世界へさらに広まっていくことが期待される。
(注)動画配信サイト「YouTube」への動画投稿者を「ユーチューバー」、キャラクターやアバターを使用した動画投稿者を「Vチューバー」と呼ぶ。
(𠮷澤和樹、キャロリーヌ・アルテュス)
(フランス、日本)
ビジネス短信 865dd42af6039979