「チームラボボーダレス」がジッダ歴史地区にオープン

(サウジラビア、日本)

リヤド発

2024年06月06日

サウジアラビア西部の最大都市ジッダで6月2日、大規模なミュージアム「チームラボボーダレス ジッダ」の報道内覧会が開催された。同ミュージアムは、チームラボと文化省の共同プロジェクトによるもので、チームラボボーダレス(注)としては中東初の常設展となる。ミュージアムはユネスコ世界文化遺産にも登録されているジッダ歴史地区に常設され、延べ床面積は約1万平方メートルにも及ぶ。6月10日に一般公開される。

報道内覧会では、文化省のアブデルラーマン・アル・モタアワ報道官が「現代デジタル技術を駆使して約80種類もの芸術作品群を展示しているため、さまざまな種類の芸術性の向上に役立つ」と述べた(6月3日付「サウジ・ガゼット」)。

「チームラボボーダレス ジッダ」は、「Borderless World」「Light Sculpture」「運動の森」「学ぶ!未来の遊園地」「ランプの森」などのエリアで構成されている。「EN TEA HOUSE - 幻花亭」は、美術館内にあるティーハウスで、提供される飲み物が作品の一部として扱われる。緑茶をはじめ、ほうじ茶カモミール・ライスミルクラテ、麦茶ライスミルクラテや、抹茶とココナッツミルクのジェラートなどが提供される。

チケット価格はシングルチケットが50リヤル(約2,080円、1リヤル=約41.6円)から、ファミリー・グループチケットは450リヤルから、VIPチケットは8,000リヤルと設定されている。

写真 チームラボ《Persistence of Life in the Sandfall》©チームラボ(同社提供)

チームラボ《Persistence of Life in the Sandfall》©チームラボ(同社提供)

写真 チームラボ《小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々》©チームラボ(同社提供)

チームラボ《小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々》©チームラボ(同社提供)

(注)アートコレクティブ・チームラボの境界のないアート群による「地図のないミュージアム」。アートは、部屋から出て移動し、他の作品と関係して影響を受け合い、他の作品との境界線がなく、時には混ざり合う。そのような作品群による境界なく連続する1つの世界を構築。

(平田若菜)

(サウジラビア、日本)

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