カルタヘナ港、世界3位の効率性を誇るコンテナ港に

(コロンビア)

ボゴタ発

2024年06月14日

世界銀行が6月4日に公表した世界405のコンテナ港の効率性を評価する「コンテナ・ポート・パフォーマンス・インデックス(CPPI)2023外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」によると、コロンビアのカリブ海に面するカルタヘナ港が前年から順位を上げ、世界3位となった。世界1位は中国・上海の洋山深水港、2位は中東・オマーンのサラーラ港で、日本からは横浜港が9位とトップ10にランクインした。

CPPIは船舶の入港時間、港湾滞在時間、クレーンの移動回数などで効率性を評価したもので、世界銀行とS&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスが2009年から公表している。

コロンビアのコンテナ港の総合ランキングは次のとおり。

  • 3位:カルタヘナ港(前年5位)
  • 44位:ブエナベントゥラ港(同21位)
  • 141位:サンタ・マルタ港(同131位)
  • 153位:バランキージャ港(同164位)

コンテナ港を規模別に分類したランキングでは、カルタヘナ港は中規模港〔年間取扱量50万~400万TEU(注)〕のカテゴリーで前年に続き1位、太平洋側の主要港であるブエナベントゥラ港は17位(前年8位)となった。カルタヘナ港を運営するグルポ・プエルト・デ・カルタヘナ(Grupo Puerto de Cartagena)のアルフォンソ・サラス代表は、同社ウェブサイトで「国際海上貿易におけるコロンビアの競争力向上を目指し、作業員の研修、インフラ、技術革新に投資している。この指標は私たちが正しい道を進んでいることを示している」とのコメントを公表している。

コロンビア商工観光省の資料によると、2023年の全国の港湾における輸出貨物の取扱量は9,960万2,000トンと前年比0.3%増加した。全体の34.4%をカルタヘナ港が占め、次いでサンタ・マルタ港が32.3%、ラ・グアヒラ港が23.4%となった。石炭と原油が輸出貨物全体の83%を占めるが、それらを除く貨物でカルタヘナ港は34.7%、ブエナベントゥラ港が26.8%、サンタ・マルタ港が16.1%をそれぞれ占めた。一方、輸入貨物は4,190万9,000トンと10.2%増加した。ブエナベントゥラ港が輸入貨物全体の30.8%、カルタヘナ港が28.1%、サンタ・マルタ港が21.5%をそれぞれ占めた。

(注)1TEU=20フィートコンテナ1個。

(木村香菜)

(コロンビア)

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