タイのマリット外相、BRICS加盟を公式要請、OECD加盟協議も並走

(タイ、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国)

バンコク発

2024年06月20日

タイのマリット・サギアムポン外相は6月11日、ロシア中部ニジニ・ノブゴロドで、BRICS外相・国際関係担当大臣会合中に実施された「BRICSと開発途上国の対話」に出席し、タイは可能な限り早急にBRICSに加盟したい意向であることを公式に表明した(タイ外務省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

BRICS加盟の意向の背景について、6月4日付の「バンコク・ポスト」紙は、BRICS議長を現在務めるロシアのウラジーミル・プーチン大統領と親しいタクシン・チナワット元首相の影響がある可能性を指摘している(現政権与党のタイ貢献党はタクシン派とされる)。

また、タイ外務省は6月18日、OECD理事会がタイをOECD加盟に向けた協議に正式に招待することを決定したと公表した外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。これは、タイ政府が2月12日にOECD加盟に向けた意向表明書(LOI)をOECDに提出したことに対応したものだ。加盟協議への招待が正式決定したことは、OECDがタイを加盟候補国として認定したことを意味しており、OECD加盟に向けた重要なステップとなる。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国)

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