米半導体大手オンセミ、無料 ゲーム ブラック ジャック
(チェコ、米国)
プラハ発
2024年06月25日
米国半導体大手オンセミは6月19日、チェコ東部ロジュノフ・ポド・ラドホシュチェムの事業所の生産能力を拡大すると発表した(プレスリリース)。パワー半導体の需要の高まりに応えるため、最先端の炭化ケイ素(SiC)製造施設を増設する。同社は追加投資額を最大で20億ドルと見積もっており、これが実現すれば、民営化を除く民間部門のチェコ向け対内直接投資としては過去最大規模の案件となる。
ロジュノフ・ポド・ラドホシュチェム事業所では現在、シリコンウエハーとSiCウエハー、半導体チップを生産している。年間生産能力はウエハーが300万枚、半導体チップは10億個に上る。従業員数はロジュノフ・ポド・ラドホシュチェムとブルノにそれぞれある集積回路の設計センターと合わせて、チェコ国内の3社で合計2,200人だ。
オンセミのハッサーン・エルコーリー社長兼最高経営責任者(CEO)は、追加投資によって「エネルギー効率を向上させる革新的な技術への需要急増に対応して、中欧でサプライチェーンを構築する」と説明し、「チェコ政府との緊密な協力を通じて生産拡大を推進することにより、EUが掲げる二酸化炭素(CO2)排出とその環境への影響を大幅に削減する目標の達成に不可欠なパワー半導体の生産を強化する」と述べた。
チェコのペトル・フィアラ首相はオンセミの追加投資について、「付加価値の高い生産を強化し、高賃金の雇用機会をもたらし、地方の発展を助長する。政府は投資インセンティブのかたちで同案件を支援する用意がある」と歓迎した(チェコ産業貿易省、ブラック)。
ヨゼフ・スィーケラ産業貿易相は「(半導体)チップは現代産業の基盤で、チェコは長らく生産能力の拡大に取り組んできた。オンセミの投資は、チェコが欧州のチップ大国となる可能性をもたらし、自動車産業が牽引するチェコ経済の発展を大いに推進するだろう」と述べた。
(中川圭子)
(チェコ、米国)
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