2023年の新車販売は14%増の2万7,808万台、日本車がシェアトップ
(コートジボワール)
アビジャン発
2024年05月21日
コートジボワール国内の自動車販売代理店17社で構成する自動車機器設備業界団体(GIPAME)によると、2023年の新車販売台数は前年より3,406台多い2万7,808台(14.0%増)だった(添付資料表参照)。
業界関係者によると、政府が2018年から取り組んでいる中古車輸入規制関連トランプ ゲーム ブラック ジャックが、新車販売増につながっているという。これまで中古車利用が主流だったタクシー業界のほか、道路インフラの整備やインターネット網の拡大で需要が増す配車サービスなどの旅客自動車輸送において、新車利用が進んでいるという。
メーカーの国別シェアでは、日本車がトップで全体の69.1%を占めた。続いて、中国車(14.3%)、韓国車(6.3%)、フランス車(5.0%)、ドイツ車(2.3%)、米国車(1.7%)などとなっている。2022年と比較すると特に日本車が大きくシェアを伸ばし、日本車以外は市場シェアが横ばいまたは縮小している。
メーカー別の販売台数では、スズキが1万2,018台(前年比34.8%増)と引き続き好調で、シェアを43.2%に伸ばし、他メーカーを大きく引き離して首位を保っている。次いで、トヨタが3,610台(16.7%増)で、シェアは13.0%となった。以下、三菱自動車が1,130台(19.6%減)、中国重汽が1,062台(13.7%増)、ルノーが891台(24.3%減)、現代が886台(7.3%減)、起亜が867台(4.9%減)、長城汽車が847台(8.7%減)、日産が721台(31.1%減)、マツダが689台(12.2%増)だった。コートジボワールの新車市場には30社近い中国メーカーが参入しており、MGモーターに続いて、比亜迪(BYD)が電気自動車を投入した。
部門別のシェアは、乗用車(シェア41.6%)、SUV(スポーツ用多目的車)・四輪駆動車(28.8%)、ピックアップトラック(17.1%)、中・大型トラックなど(6トン以上、4.8%)、トラック(3トン以上~6トン未満、4.5%)、バス(2.0%)、バン・ライトバン(1.4%)だった。特に、乗用車のA・Bセグメント(乗用自動車の97.4%を占める)を中心に旅客自動車輸送の需要が拡大し、乗用車全体では前年比18.0%増と増加傾向にあり、大きくシェアを伸ばしている。
このうち乗用車、SUV・四輪駆動車、ピックアップトラック、トラック(3トン以上~6トン未満)、バスでは日本車、中・大型トラックでは中国車、バン・ライトバンではフランス車がそれぞれ高いシェアだった。
(渡辺久美子)
(コートジボワール)
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