大連市、大規模設備の更新と消費財の買い替え推進の実施プランを発表

(中国)

大連発

2024年05月16日

中国の大連市政府は4月30日、「大連市大規模設備の更新と消費財の買い替え推進行動実施プランに関する通知」を公布した。同プランでは、2027年までに工業、農業、建設、運輸、教育、文化・観光、医療の各分野における設備投資を2023年に比べて大幅に増加させることや、大型消費財の買い替え、中古品の回収・リサイクルを提唱している。

同プランでは、設備の更新や、自動車、家電製品、家具消費財の買い替え、回収・リサイクルにおける33項目の実施措置を定め、各措置の担当機関として同市工業ブラック クイーン ブラック ジャック化局や市発展改革委員会、市商務局などを指定した。要点は次のとおり。

  1. 設備更新。重点的な産業の設備更新の促進。建設・インフラ分野の設備、交通輸送設備や老朽化した農業機械、教育・文化・観光・医療設備など。
  2. 自動車、家電製品、家具消費財の買い替え。自動車の新エネルギー車への買い替え、家電製品のスマート化、住宅内装・台所・トイレのリニューアル、法律に基づく強制廃棄基準を満たした古い自動車の淘汰(とうた)の促進など。
  3. 回収・リサイクル。使用済み製品や設備の回収ルートの整備・改善、中古品の流通と取引の利便性向上、高度な資源の再利用の促進。

各措置をサポートするため、中央政府による各種補助金などを活用する。例えば、設備更新とリサイクルには中央政府の専門予算を、自動車の買い替えには中央政府の省エネ補助金を、家電などの耐久消費財には中央政府の商業流通体系資金などを、住宅エレベーターの更新や新規取付けには中央政府の補助金を当てる。他にも、老朽化した営業車両や船舶の買い替えに対する国の補助金を活用し、老朽化した船舶やディーゼルトラックの更新を促進する。

(李穎)

(中国)

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