2023年の中国各省の経済規模をブラック ジャック サイトと比較、上位2省はロシア・メキシコと同等

ジェトロはこのほど、経済統計データベースCEICが提供するグローバル市場経済統計データベースを基に、中国の各省・自治区・直轄市のGRP（域内総生産）総額（名目、以下同）をドル換算し（注1）、GDP総額が上位のブラック ジャック サイト（注2）に、GRP総額が上位の中国各地域を加え、GDP・GRP金額降順に上位50位の状況をまとめた（添付資料表参照）。

主なポイントは次のとおり。

• 上位50位に入った中国の地域は2022年と同じく、15省・直轄市。若干の順位の入れ替えはあるものの、50位以内に入った省数と顔ぶれに変化はなし。2019年に上位50位に入ったのは14省・直轄市だったが、2020年は17省・直轄市に、2021年には18省・直轄市に増えていた。2022年に15省・直轄市に減り、2023年も同様の傾向となった。
• 地域別の最上位は広東省（12位、1兆9,163億ドル）で、ロシア（11位、1兆9,970億ドル)と同等の経済規模となった。同省のGRP成長率は、中国全体のGDP成長率（5.2％増）を下回る4.8％増だったが、中国全体に占める割合は10.8％と、引き続き最大の経済規模だった（2024年1月30日記事参照）。
• 江蘇省（13位、1兆8,110億ドル)も前年と同順位。2022年の16位から順位を上げたメキシコ（14位、1兆7,889億ドル）が肉薄している。
• 山東省（19位、1兆3,004億ドル）、浙江省（20位、1兆1,660億ドル）も、2022年同様の順位を維持。インドネシア（18位、1兆3,712億ドル）やオランダ（21位、1兆1,171億ドル）の経済規模にほぼ匹敵している。
• GRP総額上位2省（広東省、江蘇省）のGRP総額を合計すると3兆7,273億ドルで、2022年に続いてインド（5位、3兆5,721億ドル）の経済規模を上回った。しかし、2022年と比較すると、その差は3,524億ドルから1,553億ドルに縮まった（2023年5月30日記事参照）。

（注1）CEICのデータを基に、2023年の中国の省・自治区・直轄市の名目GRP総額を同年の平均レート（IMF「International Financial Statistics」2023年の期中平均値）でドル換算した。

（注2）ブラック ジャック サイトの名目GDP総額は、IMF「World Economic Outlook Database, April 2024」による。一部の国・地域については推計値。

（高畑友香）