WMD拡散関連リスト更新、デュアルユース品目のエンドユーザー確認を呼びかけ

(タイ)

バンコク発

2024年05月24日

タイ資金洗浄防止取締委員会事務局(AMLO)は大量破壊兵器(WMD)拡散に関連する個人・法人リストを更新する通達第3/2567号を発出した。同通達は2024年4月23日から発効した(タイ税関ウェブサイトPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))。国連安全保障理事会が北朝鮮制裁措置の対象となる個人・法人を定めた安保理決議第1718号(2006年、UNSCR1718)を4月15日に更新したことを受け、同通達を発出した。同リストには個人80人と75法人が含まれている。

通達では、事業者に対し、軍事用途と民生用途の両方に使えるデュアルユース品目(DUI)の貿易取引が禁止されたエンドユーザーに関係していないか確認することを求めている。タイ商務省外国貿易局(DFT)の局長は、輸出管理規則に基づき、DUI品目に関連する活動のリスク評価調査を行う権限を有している。事業者の活動がWMD拡散につながるリスクがあると判断した場合、DFT局長は当該DUI品目に関連する全ての活動(輸出、再輸出、積み替え、通過、技術やソフトウエアの移転)を停止させるキャッチオール措置を課すとしている。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ)

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