中銀が政策金利を4回連続で引き下げ、5.25%に
(チェコ)
プラハ発
2024年05月08日
チェコ国立銀行(中央銀行)は5月2日の定例金融政策会議で、翌3日付で政策金利を0.5ポイント引き下げて5.25%とすることを決定した(プレスリリース)。中銀は同時に、ディスカウントレート(割引率)とロンバートレート(債券担保貸付金利)も0.5ポイントずつ引き下げ、それぞれ4.25%、6.25%とした。
中銀は政策金利を2022年6月以降11回連続で7.0%に据え置いた後、2023年12月21日に0.25ポイント引き下げを実施した(2023年12月25日記事参照)。以来、今回で4回連続の引き下げとなった(添付資料図参照)。
中銀は、消費者物価指数(CPI)上昇率(インフレ率)が2月に中銀のインフレ目標2.0%にまで低下し、3月も同率を維持したことを受けて、国内物価の安定回復が確認されたと判断した。今後の利下げペースに関しては、低インフレ環境の持続状況のほか、通貨チェコ・コルナの為替レートの推移、財政政策の経済への影響、労働市場の状況、内需・外需の動向、国外の主要中央銀行の動向などを分析した上で決定するとしている。
中銀は同日公表した春季経済予測で、2024年のインフレ率を2月に発表した冬季経済予測(関連ブラック ジャック トランプ)の2.6%から2.3%に下方修正した。2025年に関しては、冬季経済予測の2.0%を据え置いた。2024年の実質GDP成長率については、0.6%から1.4%と大幅に上方修正し、2025年も2.4%から2.7%に引き上げた。
一方、財務省が4月10日に発表した春季マクロ経済予測では、インフレ率について2024年は2.7%、2025年は2.4%で、中銀よりやや慎重な予測となっているが、実質GDP成長率は2024年は1.4%、2025年は2.6%で中銀の予測とほぼ一致している。
(中川圭子)
(チェコ)
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