コカ・コーラの広州新工場が着工、投資総額12億5,000万元

(中国)

広州発

2024年05月31日

中国でコカ・コーラ事業を展開する広東太古可口可楽は5月21日、広東省広州市で新たな飲料工場建設を着工したと発表した。

新工場は「大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)スマートグリーン生産拠点」として位置づけられており、投資総額は12億5,000万元(約275億円、1元=約22円)で、敷地面積は12万8,000平方メートルを予定している。生産ラインを11本新設のうえ、倉庫や付随施設も併設し、生産能力は約66%増強される。そのほか、工場敷地内に新エネルギー輸送車や充電スタンドを設置するなど、エネルギー利用効率の改善と二酸化炭素(CO2)排出量削減のための措置が講じられている。同社の胡志明総経理によると、新工場は2026年4月に生産を開始する予定で、主に清涼飲料の生産を行う(「36Kr」5月22日)。

同社は、1981年に米国コカ・コーラ社と戦略提携を結んだ広東省食品進出口集団と香港太古集団の合弁企業として1995年に設立された。中国国内に合計14本の生産ラインを有しており、39の飲料ブランドを生産し、9,000万人以上の消費者に販売している。

同社は2023年、今後10年間の中国本土への投資総額は120億元以上になると発表しており、今回の新工場の建設もその一環だ。このほか、2023年9月には江蘇省蘇州市昆山開発区で、総投資額20億元の飲料工場建設も着工している。同工場は2025年に稼働予定だ。

(高文寧)

(中国)

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